2016年6月18日土曜日

作曲家『石井歓』

 今回は、合唱組曲「風紋」の作曲家、石井歓さんをみてみます。

 1921年東京生まれの作曲家。武蔵野音楽大学本科ピアノ科を卒業後、池内友次郎に師事。1947年から尾高尚忠に指揮法を師事。1952年、西ドイツに留学し、カール・オルフに師事して強い影響を受ける。桐朋学園大学、愛知県立芸術大学等で要職を務め、指揮者としても活躍した。
 合唱界にも長く関わり、全日本合唱連盟東京支部理事長、および同連盟理事長を歴任。同連盟主催のおかあさんコーラスの産みの親でもある。2009年逝去。

 「民族の特殊感情を尊重して創るべき」という考えのもとで作曲活動を展開。代表作に、「シンフォニア・アイヌ」、オペラ「袈裟と盛遠」、バレエ音楽「まりも」、合唱曲「枯れ木と太陽の歌」「風紋」、ヴィオラ・ソナタ、映画音楽「妖星ゴラス」「どぶろくの辰」など。

 現在、練習を開始した合唱組曲「風紋」については、楽譜が受注生産になっており、2ちゃんねるなどでは、”世も末”の声があがっている。合唱界では古くから歌われ、親しまれた曲のようです。そういえば、Y先生の楽譜も年代物で年期が入っています。曲の内容紹介は別の機会に譲るとして、石井歓さんを一言でいうと『戦後合唱界を支えてきた重鎮』になりそうです。

写真は”世も末”と言われる(?)受注生産の「風紋」の楽譜。

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